10月が進むにつれ、朝晩の寒さと昼間の温かさの差が大きくなってきましたね。この寒暖差の季節、秋を楽しみにながら体調に気をつけていきましょう。
さて、みんな知りたいリンケージ今週のひみつは放課後等デイサービスそらまめ2からです。
今週のテーマは「リフレーミング」です。
私がこの言葉の意味を詳しく知ったのは、国立重度知的障害者総合施設のぞみの園で行われた「強度行動障害支援者養成研修」です。
研修資料からいただいた資料からの説明になりますが、リフレーミングとは、『ある枠組み(フレーム)で捉えられている物事を、枠組みをはずして違う枠組みで見ること今までの考えとは「解釈を変える・視点を変える」「違った角度からアプローチする」ことにより、誰もが潜在的に持っている能力を使って、意図的に自分や相手の生き方を健全なものにし、ポジティブなものにしていく』を意味します。
簡単な例を使って説明をしたいと思います。
AさんとBさんのやりとりです。
Aさんから「コップ一杯の水を飲んでください」とBさんから指示を受けます。
Bさんは頑張って飲みましたが、半分しか飲むことできませんでした。
それを見て、AさんはBさんに①と②の声掛けをしました。
- 半分しかのめていない
「全然飲めていないですね。」 「早く飲んでくださいよ。」
- 半分ものめている
「あと少しで飲み終わりますね。」 「頑張ってますね。」
さて、みなさんどちらの声掛けをされた方がいいですか?私は、もちろん②方です。
同じ事実でも視点を変えて違う角度のアプローチをすれば、ネガティブなこともポジティブな言い方に変えることができます。
その他にも下の言葉のように、ネガティブな言葉をポジティブな言葉に「リフレーミング」することができます。
ネガティブ ポジティブ
動作が遅い → 一つ一つ丁寧にできる
自己中心的 → 自分を大切にしている
心配性 → 先のことを予測している
集団行動ができない → 一人で行動することができる
気が散りやすい → 好奇心旺盛
リフレーミングは私たちの心と考え方を変え、よりポジティブな人生を築く手助けになります。問題を挑戦と見る、失敗を学びの機会と捉える、小さな幸せに感謝する、そして明るい未来を想像することは、日常生活を豊かにし、幸福感を高めるのに役立ちます。是非、リフレーミングを実践して、ポジティブな言葉を増やしていきましょう!
参考文献
独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 強度行動障害研修(実践研修)
アセスメントの方法Ⅱ ~障害特性に基づくアセスメント~