みんなしりたいリンケージ今週のひみつは、就労移行支援からです。
今回のテーマは「特性としあわせ」です。
皆さんは『えんどうまめばあさんとそらまめじいさんのいそがしい毎日』という絵本をご存知ですか?
えんどうまめばあさんとそらまめじいさんは、それはもうたいへんな働き者で、毎日毎日いそがしくまめまめしく働きます。
しかし、ひとつ困ったことがあります。それは、「なにかをしていても、他にやりたいことが見つかると、すぐにはじめないと気が済まない」のです。
何か思いつくと今やっていることを放り出して、
すぐに思いついたことをやりに行ってしまいます。
そのため二人のおうちはやりかけのことだらけ。
例えば、えんどうまめばあさんが、ご飯の最中に「そうだ、つるが伸びていたから棒を立ててつるを巻き付けなくちゃ」と思い出して、ごはんを放り出して棒を持って庭に行くと、
庭が草ボーボー。そうすると棒を立てるのをすっかり忘れて草取りをはじめてしまうのです。
すべてのことがこんなあんばいです。
こんなことをしていたら怒られそうではないですか?
ところが、ハッピーなことに、えんどうまめばあさんもそらまめじいさんも二人とも似たような性格で、
おだやかでお互いを責めたり怒ったりしないので、これはこれでうまくいっているのです。
やりかけのものを見つけてはそれぞれが一生懸命やるのです。
そして、「働いたあとのご飯は美味しいね」「今日もよく働いたね」とお互いに言って充実して暮らしています。
それぞれが相手を責め合っていてはしあわせがどこかに行ってしまいます。
自分自身でもちょっと困ってしまう特性があっても、
お互いにフォローしあってこんな風に他者と認め合って心穏やかに暮らしていけるって素敵ですよね。
「自分たちのしあわせ」を持っているえんどうまめばあさんとそらまめじいさんを、私は発達支援のヒントにしています。
皆さんもよかったら読んでみてくださいね。