みんなしりたいリンケージ今週のひみつ 放課後等デイサービスそらまめ2

みんなしりたいリンケージ今週のひみつ【放課後等デイサービスより】2024.07.19

みんな知りたいリンケージ 今週のひみつは放課後等デイサービスそらまめ2からです

 

今週のテーマは「音読」です。

今や宿題の定番ともなっている「音読」。小学校に入学して授業で「音読」が始まりますがなかには苦手な子もいるかと思います。お家に帰ってからやる子、そらまめや学童で終わらせていく子、様々います。「音読」をスキンシップの一環としてとらえてやっている方もいらっしゃると思いますが、今回は少し違った視点からのお話をしたいと思います。

「音読」をすることで「黙読」する能力を身につけるというものです。既に知っている方もいらっしゃると思いますが、私自身この話を知った時とても納得できるものだったので今回お話ししたいと思います。

「黙読」する能力は問題を読む力に繋がっています。また、学年が上がるにつれ「黙読」する機会が増えてきます。そして大人になった今でも何気に生活や仕事で「黙読」をしています。ここで「黙読」がどのように読む力に繋がっているのか一つ例を挙げてみたいと思います。問題を解くときに「文字を読む」→「内容読解」→「解釈」と処理をしていきます。ここで「文字を読む」ことに能力のほとんどを使ってしまうと他の処理ができなくなってしまうというものです。「文字を読む」ことの処理に能力を使い過ぎないように「黙読」ができるようになると「内容読解」や「解釈」に能力を使うことができるようになります。能力が10あるとして「文字を読む」に8使ってしまうと残り2の能力で「内容読解」・「解釈」を処理することになります。「文字を読む」に2の能力で処理が出来れば残り8の能力を使うことが出来るといったものです。とは言え、実際読むことが苦手という子には苦痛でしかありません。そこで読むことの苦手さを軽減させる方法を(既に知っているという方もいらっしゃると思いますが)少しお話ししたいと思います。「音→文字」のアプローチとして『①見本で読んで聞かせる ②文節や分で区切ってお手本で読みその後子どもが読む ③お手本で読んでいる動画を聞きながら追い読みをする ④慣れたら自分で読んでみる』です。また読み聞かせ(音→文字)、歌を覚える→歌詞(音→歌詞)、オーディオブック(音→文章)などもあります。実際文章を読むときに文節ごとに/や○で囲んで分けておいたり、助詞に○を付けておくと読みやすくなります。文章自体が見えずらい時はカラールーペやリーディングスラッガー(市販で売っています)を使って一文のみに注目させる道具を試してみるのもよいかもしれません。その子に合った方法で少しでも読むことへの苦手さが軽減できればと思います。

〝スキンシップの一環として「音読」をたのしみながら「黙読」をする能力を身につけられる″これはwin-winですね!

以上、「音読」=「黙読」のお話でした。

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