ビジョン

子どもたちは10人いれば10とおりの育ち方があります。
大人たちは10人いれば10とおりの個性があります。
バイオリンにはバイオリンの、フルートにはフルートの音色があるように、みんな違う個性をもって生まれてきます。
でも、こどもたちも大人たちも最初から自分の個性をうまく表現できない場合があります。

ボクだってみんなと同じようにうまくなりたい!楽しく遊びたい!と思っていても、なかなかうまくいかなかったり、困った子と誤解をうけて困っていることがあります。
大人たちは、自分のことを分かってもらいたい!尊重してもらいたい!と思っていても、なかなかうまくいかなかったり、困った人と誤解をうけて悔しい、寂しい思いをしていることがあります。
そんなとき、彼ら彼女らはさまざまなSOSのサインを出してくれます。
しかし、時にそのSOSのサインはとてもわかりずらいことがあります。
そのため、家族や周囲の大人たちは、どう関わったらいいのだろう?どうもうまくいかない、自分なりの子育てや関わりをしているけど、このままで大丈夫だろうか?と不安になることがあります。

私が発達障害のある方のお手伝いをしたいと思ったきっかけは、あるイギリス人の臨床心理士の一言でした。
「発達障害の診断を受けたご家族に伝えるもっとも大切なことは何だろう?」という私の疑問に一言。
「それは、おめでとうよ。ママやパパには、この子は神さまからすばらしい個性を与えられたのよ。将来、どんな個性を見せてくれるか今から楽しみね。でも、その個性は隠れているから、一緒に探して育てていきましょうね」でした。

発達の凸凹を持った子どもたちはゆっくりと少しずつ、でも確実に成長していきます。
それは大人も同じ。
そして、隠れていた長所や得意を伸ばし、苦手は工夫するすべを身につけ、生き生きとした個性を発揮していきます。
This is Who I am! “これが私”とみんなが笑顔で言える、そんな社会を目指したいと思います。