放課後等デイサービスそらまめ2

みんなしりたいリンケージ今週のひみつ【放課後等デイサービスより】

みんな知りたいリンケージ今週のひみつは放課後等デイサービスそらまめ2からです。
今週のテーマは「すわる教室開校します!」です。

さてはて、みなさん、こんにちは。
リンケージの内垣です。

ある日、内垣が、学校訪問で、小学校に行ったときのお話です。
とある1年生のお子さんが、下の絵のような動きで、教室中を歩き回っていました。

こんな内垣でも作業療法士の端くれ。
ひと目見て、ピーンときました。
ああ、STNRだ、バニーホッピングだね(確信)、と。

つまり、はしょって要約いたしますと、(STNRという原始反射が色濃く残っているため)その子は座ることが苦手なお子さんだったわけです。

でも、学校の先生は、STNRなんて知りませんから、(ふざけてる、、、!)と思って、その子に注意します。
「席に戻りなさい!」。その子は中々席に戻りません。
たとえ戻っても、すぐに席から外れ、また同じような動きで、教室中をぴょこぴょこ跳ね回ります。
「もう、ふざけないで!」先生は悲しそうに叫びます。
先生の声のトーンはどんどん高くなっていきます。
そして、そのたびに授業は中断して、ほかの生徒の子は全員、先生の次の指示を待ってずっと座っています。

この状況は、STNRな子も、学校の先生も、ほかの生徒の子も、不憫です。
なんともいたたまれません。悪い循環です。

その子の座る力が低いことは、その子のせいではありません。
ですが、先生は、座らないのはその子の心がけが悪いからと思っています。
だから、叱ります。しかし心がけというより体の問題です。上手くいきません。
そして、先生は、自分の指導力について、ちょっと自信をなくし、すこし感情的な叱り方になります。
そのため、その子は悪く言われ傷つき、ますます、先生の言うことを聞きたくなくなります。
なんという悪循環でしょう。
その間、ほかの生徒さんは、先生とその子の感情的なやり取りを聞き続けなければなりません。

これは、よくない。誰もが悪くしてやろうと思ってないのに、状況は悪循環から抜け出せる感じもありません。
大変です。ふへー、こまりましたね。

でも、皆さん、安心してください!(〇〇てますよ!)
その打開策として、来年度からリンケージでは「すわる教室」を始めようと思っています。
少なくとも、うちのリンケージに来てるお子様だけでも、このような状況から救いたいと思い、立ち上げることにしました。

「すわる教室」では、まず、お越しいただいたお子様のすわる力を検査して測り、その子にとって意味のあるトレーニングを少しだけ行います。そして、保護者様にも、我が子のすわる力がどれぐらいあるのか、ということについて、学んでいただこうと思っています。
(1年後、小学校の先生に、我が子の体の状況を説明できると良いからです)

もしかしたら、このような知識を学ぶのは少し大変だな、とお感じになるかもしれませんね。
でも、小学校に入る前に、そして、そういう知識をご存じない小学校の先生から我が子を「不真面目な子」とレッテルを張られてしまう前に、ぜひ知っておいて頂きたいのです。お子様とご家族の方の「心を守る盾」のような知識に、きっとなると思うからです。

内垣は、小学校に行く前の年長さんのお子様に、特にお越しいただけたら、と思っております。なにとぞ、宜しくお願い申し上げます。

リンケージ
作業療法士 内垣大樹

P.S.
小学校の先生も悪意で叱っているわけではないことは、もちろん承知しております。ですので、小学校の先生方にも、学んでいただく動画を作ろうと思っています。Youtubeなどで無料で見れるようにしようと思っておりますので、ぜひ、「座れない小学生のひみつ」(名称未定)という動画をご覧ください。原始反射などについて、詳しく説明していこうと思います。もちろん、いろんな方に見ていただければ幸いです。リンケージにいらっしゃるご利用者様はもちろん、暇してる小学生にも楽しめる動画になればいいなぁと一人で考えています。
休みの日に、自分で台本作って自分で撮って撮られて自分で編集して自分でアップするつもりですので、ゆっくりお待ちいただければと存じます。よろしくお願いいたします。

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