みんな知りたいリンケージ今週のひみつ
~児童発達支援より~
今週のテーマは「絵本の読み聞かせから育まれる力」です。
皆様こんにちは。9月も半ばをすぎ、朝晩は涼しくなりましたね。
夏の疲れが出やすく、季節の変わり目ですのでどうぞご自愛くださいませ。
児童発達支援では、おはじまりとして主に絵本の読み聞かせを行っていますが、有名な絵本の場合、こどもたちから「えー!これもう見たことあるー」「また~?」という反応も多く見られます。そこで、今回のブログでは「絵本の読み聞かせから育まれる力」についてお話ししようと思います。
①脳の発達と認知機能の向上
同じ絵本を何度も読むことで、こどもは物語の展開や登場人物のセリフ、絵の細部を記憶し、脳に定着させます。この反復は、記憶力や集中力といった認知機能を高める訓練になります。また、次に何が起こるか予測する力や、登場人物の気持ちを想像する力も育まれます。
②言葉の発達を促す
繰り返し読むことで、こどもは新しい言葉や表現に何度も触れる機会を得られます。読み手のリズムや抑揚、声のトーンを模倣したり、絵本に書かれている言葉を少しずつ覚えたりすることで、語彙力が豊かになり、発語を促すきっかけにもなります。
③安心感と自己肯定感を育む
こどもにとって、いつもと同じ物語、いつもと同じ読み方で絵本を読んでもらうことは、大きな安心感につながります。毎回同じ内容に触れることで、こどもは「次はこうだよね」と安心することができ、これは、先の見通しが持ちづらいこどもにとって、心の安定を育む大切な要素になっています。
このように、絵本の読み聞かせは、こどもの認知、言語、情緒といった多岐にわたる成長を育んでいるのです。
こどもたちから生まれる「また~?」という疑問も、物事を考える力に結び付いていくことでしょう(^^)