みんなしりたいリンケージ今週のひみつ
~NPOより~
今週のテーマは「合意形成って、大人だってむずかしいんだよ」です。
今年は街路樹のゆりの木に花が咲きました。
ここ数年花をつけずにいましたので、久しぶりに再開した花に胸が躍りました。
別名チューリップツリーと言われるのも納得のかわいらしさです。
今年も5月に入り、講演会でお話しさせていただく機会が増え、先日は県庁のツルノスで教職員向けの研修動画を撮影してきました。
テーマは合意形成。
群馬県教育振興基本計画における「群馬県教育ビジョン」の重点政策の一つに、「多様性を尊重し、協働する力の育成」が掲げられています。
こどもたちは(もちろん私たち大人も)価値観が多様化する共生社会に生きていますし、価値観はこれからもますます多様化していく可能性があります。
さまざまな価値観を持つ他者とのかかわりの中で、新しい考えやアイデアに気づく学びもあれば、意見や考えが衝突した際にみんなが納得することの難しさを経験することもあります。
意見が衝突したときに、こどもたちは多数決で決めたり、影響力の強い人の意見がとおることを経験して大人になっていくのかもしれません。
しかし、共生社会では、多数決の対話の方法だけではく、合意形成の対話の方法が求められるのではないか。そんな思いのもと、合意形成とは何なのか、合意形成の話合いの進め方はどのようなものかを教職員である先生方にワークを通して経験していただきました。
そのワークの気づきの中で、子どもたちが合意形成の対話の力を育むために「私たち大人は何ができるか」を振り返っていただきました。
チームの決定に全員が知恵を出し合い、自分の意見を述べ、意見を尊重してもらい、納得していたら、そのチームはいずれ、より良い解決策を見出す豊かな力を秘めたチームと言えます。
多くのクラスで、子どもたちと先生が豊かな解決力をもつチームとなることを祈りながら、次の講演会の準備をすすめています。