みんな知りたいリンケージ今週のひみつは就労移行支援(就リン)からです。
今回のテーマは「梅の思い出」です。
冬ごもりの虫たちが地中から出てくる二十四節気「啓蟄」も過ぎ、日ごとに暖かい日が増えてきています。
リンケージの庭にある梅も3/1に数輪開きましたが、その後の暖かな陽気で順調に開花が進みました。
『梅一輪一輪ずつの暖かさ』
梅の蕾が一輪ほころび、また一輪ほころびてくると、だんだん少しずつ暖かくなって日ごとに春めいてくるのが感じられます。
リンケージの梅の花が咲く時期になるとこんな思い出が浮かびます。
リンケージがプレハブで就労移行を始めた頃、私は発達障害の方の就労支援に携わりました。
まだ数人の利用者しかいませんでしたが、その特性は千差万別でした。
急に外に飛び出し慌てて連れ戻した人、睡眠障害で講座中に寝てしまう人、もの静かでほとんど喋らない人、
色々なタイプの発達障害の特性を目の前で突き付けられた日々が過ぎました。
そんな中、リンケージが就労移行業務が始まったころに利用を始めたHさん。
雑談が苦手、丁寧な文字を書きますが、早く書けないのでメモをとるのが大変な方でした。そんなHさんをスタッフが庭に連れ出して
「梅の花が咲きましたね」と声をかけると、Hさんが「綺麗ですね」と少し微笑みを浮かべながらポツリ。
その後は、信州の花の季節の変遷を紹介、雑談が進みました。
私がHさんの変化を感じた時でもありました。
今でもその時の映像が蘇ります。
それからしばらくしてHさんの就職が決まりました。
指示されたことを後々でメモにまとめ、指示してくれた方にメモの内容を確認してもらって仕事を進めていたと聞きました。
Hさんは現在もその企業で主力として働いています。
寒かった冬の時期にしっかり力を蓄えて、暖かくなった春にリンケージの梅は
利用者の皆さんの就労に向けての新たなスタートを応援するように咲きました。
花のシーズンの風景が目の前に広がり始めました。
この後、あんず、桜、・・・といろいろな花が咲く風景が展開されます。
利用者の皆さんも今就労に向けて力を蓄えていますが
新たな風景が展開できるようにスタッフ全員が応援しながら進めていきたいと思っています。
あんずも開花準備中!!